大阪モノレール万博記念公園駅前の敷地に大規模アリーナをメインとし、商業施設・ホテル・オフィス・共同住宅を整備する。事業全体のスケジュールとしては2022年から環境アセスメントを実施し、2037年までの長期プロジェクトとなる。事業者は三菱商事都市開発株式会社、Anschutz(アンシュッツ) Entertainment Group, Inc.(AEG)、関電不動産開発株式会社で構成される共同企業体。AEGについては、5大陸で数多くのアリーナ、大型劇場を所有・運営している会社である。
本事業は2023年より工事が着工し、第Ⅰ期~第Ⅳ期と分けて着手する。第Ⅰ期ではアリーナ・商業・カジュアルホテル・共同住宅が整備される予定。アリーナ及び商業・カジュアルホテル建設予定地は万博記念公園駅前にある駐車場となる。共同住宅建設予定地は現千里住宅展示場である。Ⅱ期にホテル1棟・オフィス2棟を整備し、Ⅲ、Ⅳ期は共同住宅・オフィスを整備する。
万博記念公園駅前周辺地区に関する基本協定書の締結
大阪府は、「大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点」を実現するため、三菱商事都市開発株式会社、Anschutz Entertainment Group ,Inc.、関電不動産開発株式会社 共同企業体との間で、万博記念公園駅前周辺地区に関する基本協定書を締結したことを、2023年8月9日に発表。
今回、発表された基本協定書によると、遅くとも、2025年6月30日までに本工事事業実施のための工事(造成工事)を着手し、2029年1月31日までにアリーナ棟、商業・カジュアルホテル棟及び住宅棟を開業し、2037年3月31日までに、事業計画に定める施設を開業する予定としている。
当初、23年より工事着工を目指していたが、2年ほど延期になり、開業も2年後ろ倒しとなる。
参考(22年1月の過去記事)
ホテル阪急エキスポパーク設備基礎工事に着手
本事業計画にも動きが見られており、20年2月に閉業した「ホテル阪急エキスポパーク」の設備基礎撤去工事が実施されている。施工者はハンシン建設。同地は、第Ⅲ期エリアに該当し、オフィスや商業棟が建設される予定となっている。
今後の動向について
マンションが建設される予定の住宅展示場については既に解体工事が実施されており、1期工事内でも先行で工事が進んでいくのではないかと思われる。アリーナが建設される現駐車場エリアについては、まだ造成等の工事は未着手であり、建設工事はまだ先となる。
これから、建設に向けた動きが見られると思うので、現場に行った際は、随時更新します。
アクセス
住所:〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園1
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