JR西日本は、大阪駅の混雑緩和、新たなバリアフリールート整備および西側地区へのアクセス性向上を図る為、「新改札口整備」、「高架下開発」、「新駅ビル開発」を実施している。新駅ビルは「通路・広場・駅コンコース等」「商業ゾーン」「オフィスゾーン」で構成され、延べ床面積約59,000㎡、地上23階・地下1階、高さ約120mの高層ビルとなる。設計は西日本旅客鉄道株式会社、施工は大林組・大鉄工業 JV。
大阪駅の混雑緩和、新たなバリアフリールート整備および西側地区へのアクセス性向上の観点から、各ホームにアクセス可能な新たな改札口を西側高架下に整備する。うめきたⅡ期地区、うめきた(大阪)駅との接続でアクセスがかなり向上することとなる。
新改札口周辺には商業施設が展開され、高架下にバスターミナルを新設される。
「大阪駅西高架エリア開発」計画概要
建築物の名称 | 大阪駅西高架エリア開発 |
敷地の位置 | 大阪市北区大深町19番10の一部 梅田3丁目138番、189番、140番141番1の一部 |
建築物の主要用途 | 駅施設、事務所、物販店舗、飲食店舗 |
建築面積 | 3,690.46㎡ |
延べ面積 | 60,095.44㎡ |
容積対象面積 | 57,895.73㎡ |
構造 | S造 一部SRC造 |
高さ | 121.6㎡ |
階数 | 地上23階 地下1階 |
工事着手予定時期 | 2021年2月末日 |
工事完了予定時期 | 2024年6月末日 |
建築主 | 西日本旅客鉄道株式会社 大阪ターミナルビル株式会社 |
設計者 | 西日本旅客鉄道株式会社 |
工事施工者 | 株式会社大林組 大鉄工業株式会社 JV |
オフイス賃貸面積は約23,000平方メートル。低層部には広場空間を設ける。新駅ビルの運営主体は大阪ターミナルビル株式会社を予定。
商業フロア名称決定「バルチカ03(ゼロサン)
新駅ビル の 3 階から 5 階に位置する商業フロアの名称を「バルチカ 03(ゼロサン)」とすることを決定。周辺のオフィスワーカーをはじめとする多様なニーズに対応するべく、新たな飲食ゾーンを展開する。
「バルチカ03」は、JR西日本SC開発株式会社が運営する「ルクア大阪」で人気を博す、地下 2 階のバルゾーン「バルチカ」の派生ブランドとして、海外の有名レストランから、駅ビル初出店となる大阪の老舗や路地裏の名店まで、バリエ ーション豊かな飲食店をラインナップする。
ルクア大阪に立地する「バルチカ」は「地下」の意味を持つが、「バルチカ 03」では「駅チカ」の意味を持ち、新改札口に隣接する新駅ビルの利便性の高さを表現しているらしい。
また、一部フロアでは、梅田で働く30代後半から50代の男性をメインターゲットとした、味わい深い飲みの名店の集積を検討しており、大阪では親しみを持って呼称される「おっさん (03)」の意味も併せ持っているとのこと。
「大阪駅西高架エリア開発」現場状況(22年10月時点)
左手前:大阪駅西高架エリア開発
右手:うめきたⅡ期南街区賃貸棟
奥行きがなく、横に長い建物であることがわかる
「大阪駅西高架エリア開発」現場状況(22年5月時点)
アクセス
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田3丁目
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