株式会社帝国ホテルは、京都・祇園甲部歌舞練場敷地内の弥栄会館の一部を保存活用した新規ホテルを計画。2022年4月より工事が着工している。
開業は2026年の春を予定しており、帝国ホテルブランドのホテルとしては、東京、上高地、大阪に次いで4軒目となり、1996年の帝国ホテル 大阪のオープン以来、30年ぶりの新規開業となる。
新たに建設するホテルについては、弥栄会館の敷地と弥栄会館北側の土地を学校法人八坂女紅場学園より賃借し、それぞれに「本棟」、「北棟」(いずれも仮称)を建設する。
目次
計画概要
計画地(所在:京都市東山区四条通大和大路東入祇園町南側570番289ほか)において、学校法人八坂女紅場学園より土地を賃借し、弥栄会館を活用した新ホテルを建設・運営する。
本計画は、京都市美観風致審議会および景観審査会での専門家による公開の審議を経て、地域の景観への配慮や計画の意義を評価し、景観法の認定および現在の弥栄会館と同じ高さ(31.5m)の計画への特例許可を取得。このことにより、弥栄会館の姿を残しながらホテル計画を推進することとなっている。
その弥栄会館を継承する本棟の建設にあたっては、屋根形状、外壁位置などのシルエットを守りつつ、景観上重要な正面(南西面)の部分は、既存躯体の保存や建材の再利用を行い、建物の文化的価値を可能な限り引き継ぐ計画となっており、改変していく北面についても、現代の技術や材料を用いながらも、既存の意匠と地域の景観に配慮した設計となっている。
また、北側の土地に建設する北棟は、お茶屋が建ち並ぶ通りの建物の連続性に配慮して設計し、祇園の伝統的なまちなみや景観の形成に貢献する。
敷地面積 | 3,623.17㎡ |
延床面積 | 10,804.24㎡ |
階数 | 地上7階、地下2階 |
高さ | 31.50m |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造 |
主要用途 | ホテル(客室約60室)、レストラン、バー、ウェルネス施設(スパ、プール、フィットネスジム)他 |
着工時期 | 22年4月 |
竣工時期 | 25年10月 |
開業時期 | 26年春 |
総事業費 | 約110億円 |
現地の様子(22年9月)
アクセス
住所:〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側
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